おすすめ書籍

 この地域の方々に親しまれる書店をめざして、話題の近刊書に加えて、地元の歴史、名跡等をつづった本も紹介していきます。

また、教科書扱い店として、小学生、中学生、高校生に読んでいただきたい本も紹介させていただきます。

 皆様からの本の質問等も歓迎しますので、電話やメールで遠慮なしにお問い合わせください。

売れてます! 運転免許認知機能検査関連テキスト

75歳からの免許更新の際に実施されるテストに対応したテキストブックです。

過去問題集は一度お目通しの価値、十分です!

・英和出版や、ジーウオーク社、マガジンボックス社、三才ブックス社のテキストがございます。各本とも、1,000円前後になります。

水を縫う

話題の新刊本のご紹介

・謎の香りはパン屋から (宝島社、土屋うさぎ著)  このミステリがすごい大賞受賞作   1,650円(税込み)

・不便なコンビニ 2 (小学館、キム・ホヨン著)  話題のKヒーリング小説                     1,980円(税込み)

・最後の提言 (日本ジャーナル出版、森永卓郎著)   死の直前まで記した話題作       1,650円(税込み) 

・迷惑な終活   (講談社、内館牧子著)         私は「終活はしない」宣言       1,870円(税込み) 

・デートピア (河出書房新社 安藤ホセ著)     172回芥川賞受賞作 新時代の傑作      1,760円(税込み) 

・「土」の本   (アヴァイン社 金澤晋二郎著)    18センチの土が生命を支える        2,420円(税込み)

・飽くなき地景 (KADOKAWA、萩原顕著)        吉川英治文学新人賞受賞作                 2,145円(税込み)

水を縫う

2025年 第71回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書

 当店では、課題図書の紹介を積極的に行っています。本を推奨することは大変難しいことです。

なかでも小・中学生、高校生向けの本となると、興味範囲も広く、今後の進路にも影響を与えること等を考慮し、様々な視点を見据えて選ぶことになります。その点、毎年、有識者によって選ばれ課題図書は、優良な書物の1つとして推薦できるものと思っています。

第71回 課題図書〈小学校低学年の部〉 1~2年生向けに選書された本です。

書名 / ライオンのくにのネズミ

出版社
中央公論新社
著者さかとく み雪 作
定価1,760円(税込)

【書店員が選ぶ絵本新人賞2024大賞作品】

父親の転勤でライオンのくにに引っ越したねずみの家族。ライオンが怖くて仕方がない子ねずみだったが、あることをきっかけにライオンと対決することに。使う言葉も習慣も体の大きさも違う彼らはわかりあうことができるのか?「優しさと勇気」についての絵本としても、「国際理解教育」の教材としても読める、幅広い層に届けたい1冊。

(中央公論新社HPより)

水を縫う


書名 / ぼくのねこポー

出版社
PHP研究所
著者岩瀬成子 作  松成真理子 絵
定価1,430円(税込)

 放課後クラブが終わった学校からの帰り道。白い家の近くでねこを見つけた。つれて帰りたいなと思ったけれど、お母さんは「だめ」っていうかもしれない。

 そのとき、ぽつっとぼくの首に雨があたった。雨がふりだしたら、ねこがびしょぬれになってしまうと思って、家につれて帰った。お母さんは「すてねこなら飼ってもいいけど」といって、ねこに心当たりがないか白い家の近くにたずねにいった。でも、誰もねこのことは知らなかった。ぼくは、ねこに「ポー」という名前をつけた。

 ぼくのクラスに森あつしくんという子が転校してきた。森くんと仲良くなって話していると、「家族は両親と妹と、それからねこ」といった。そして森くんは、「だけど、ねこがね、いなくなっちゃったんだよ」とつらそうな顔をした。ぼくはなんだかむねが急にドキドキしはじめた。「しんぱいだね」といったけど、どんなねこ? とは聞かなかった。どんなねこか、知りたくなかった……。

 少年の心の機微を丁寧な筆致で描いた幼年童話です。

(PHP研究所HPより)

兄の名は、ジェシカ


書名 / ともだち

出版社
ひさかたチャイルド
著者リンダ・サラ 作  ベンジ・デイヴィス 絵 しらいすみこ 訳
定価1,760円(税込)

 様々な出会いがある子どもたちに手渡したい、友達を受け入れるまでの心温まる物語


ぼくとエトはとっても仲良し。いつも丘の上に段ボール箱を運んで遊んでいた。

あるとき、シューがやってきていっしょに遊びたいと言った。

エトはシューと仲良くする。

ぼくは仲間外れになった気がして、2人から離れていった。


「もう丘になんか行くもんか」そう思っていたある日、エトとシューがぼくを呼びにきた。

「君に、いいもの作ったんだ」

それは、巨大な段ボールの車! 

2人の遊びに加わるぼく。

3人の新しい関係が始まる。

(ひさかたチャイルドHPより)

兄の名は、ジェシカ


書名 / ワレワレはアマガエル

出版社
アリス館
著者松橋利光 文・写真
定価1,870円(税込)

 体のしくみや、産卵からおたまじゃくしになり、冬眠するまでを、アマガエルたちの自己紹介で、楽しくお見せします。

(アリス館HPより)

兄の名は、ジェシカ


第71回 課題図書〈小学校中学年の部〉 3~4年生向けに選書された本です。

書名 / ふみきりペンギン

出版社
あかね書房
著者おくはらゆめ 作・絵
定価1,430円(税込)

 小学3年生のゆうとは、ふみきりでペンギンの話を聞く。るりは、白いヘビのうわさを確かめたい。ななこは、鏡のなかのライオンと会う。そうすけは、天気占いをするフクロウが見える。「ふつうってなんだろう?」という不安な気持ちにたいして、決めつけず、気にせず、それぞれの子どもたちの自分らしさを肯定する。おくはらゆめの作絵による、やさしい物語。

(あかね書房HPより)

With you (ウィズ・ユー)


書名 / バラクラバ・ボーイ

出版社
文研出版
著者ジェニー・ロブソン 作 もりうちすみこ 訳 黒須高嶺 絵 
定価1,540円(税込)

 バラクラバ帽をかぶった転入生のトミーがやってきた。

なぜトミーは帽子をかぶってるの? あの帽子の下には何がかくされている?

ぼくとドゥミサニのたいくつな日々は、「バラクラバ・ボーイ」によって大きく変わったんだ。

(文研出版HPより)

アーニャは、きっと来る


書名 /たった2℃で・・・ 地球の気温上昇がもたらす環境災害

出版社
童心社
著者キム・ファン 文  チョン・ジンギョン 絵 
定価1,980円(税込)

気候変動による地球の温暖化は、まったなしの大問題です。2021年のノーベル物理学賞に選ばれた真鍋淑郎さんの「気候モデル」により、CO2濃度が2倍になると地球の温度が約2度あがることが、世界で初めて計算で明らかになったのです。この絵本では、もし地球の気温が2℃あがったら、私たち人間もふくめて地球上のすべての生きものに大きな影響があることを、子どもたちにも直感的にわかるような構成と絵によって伝えます。

(童心社HPより)

牧野富太郎:日本植物学の父


書名 /ねえねえ、なに見てる?

出版社
河出書房新社
著者ビクター・ベルモント 絵と文  金原瑞人 訳
定価1,793円(税込)

 科学者のママ、ゲーム好きのパパ、音楽家のおじさん…同じ場にいても、見ているもの、その見え方は全く違う。食卓を囲む家族の異なる世界を描く、多様性と共感について知るユニークな絵本。

(河出書房新社HPより)

牧野富太郎:日本植物学の父


第71回 課題図書〈小学校高学年の部〉 5~6年生向けに選書されています。

書名 / ぼくの色、見つけた!

出版社
講談社
著者志津栄子 作  末山りん 絵
定価1,650円(税込)

 第24回ちゅうでん児童文学賞で大賞をとった志津栄子の最新作!

トマトを区別できない、肉が焼けたタイミングがわからないことから、色覚障がいが発覚し苦しむ信太朗。母親は悪気なく「かわいそう」といい、試すようなことをしてくるし、症状を知らないクラスメイトから似顔絵のくちびるを茶色に塗ったことを馬鹿にされ、すっかり自信を失ってしまう。眼科の先生は個性のひとつと言ってくれるけれど、まわりがそうはとらえてくれないし…。

学年が上がり、クラス担任が変わり自分自身に向き合ってくれたことで、信太朗は自分の目へのとらえ方がすこしずつ変わっていくことに気が付く。

(講談社HPより)

あなふさぎのジグモンタ


書名 / 森に帰らなかったカラス

出版社
徳間書店
著者ジーン・ウィリス 作  山崎美紀 訳
西村由美 訳
定価1,760円(税込)

 1957年、ロンドン郊外の町。

11歳の少年ミックは、ある日、近所の森で、ケガをした鳥のヒナを見つけ、家に持ち帰る。

ニシコクマルガラスのそのヒナを、ミックは両親とともに手当てし、「ジャック」と名付ける。

ミックの家は駅の目の前にあり、両親がパブを営んでいる。

ジャックはミックになつき、一度は森に帰そうとしたものの、パブにいついてしまう。

パブをちらかして、ミックの母さんや、パブの従業員に嫌な顔をされたりするものの、常連客をはじめ、

みんなに愛されるようになっていった。

ジャックが電車に乗ってしまい、隣の町まで運ばれてしまったり、よそのおばあさんに連れていかれてしまったり…。

そうしたちょっとした事件がおこるたびに、ミックや近所の子どもたち、パブの常連客たち皆が、ジャックを捜索し、

帰ってくるたびに安堵するのだった。

ところが、ある日…?

少年と動物とのふれあいを、父親の兵士時代の心の傷をまじえつつ描く。

ロンドン動物園の元主任飼育員の少年時代の実話をもとにした、心あたたまる児童文学。

(徳間書店HPより)

そのときがくるくる


書名 / マナティーがいた夏

出版社
ほるぷ出版
著者エヴァン・グリフィス 作  多賀谷正子 訳
定価1,760円(税込)

 11歳の夏休み、ピーターの目標は「生き物発見ノート」を親友のトミーと完成させること。マナティーの話をしてくれた、認知症のおじいちゃんのお世話も完璧にしてみせる。

ところが、夏休みは思い通りにはいかない。せっかく発見したマナティーはけがをする。おじいちゃんの認知症は進んでいる。そのうえ、トミーが引っ越すことがわかり……

自然、家族、友だち…自分をとりまく問題が大きすぎたとき、どう立ち向かえばいい? 変化に向き合う勇気をくれる、ひと夏の成長物語。

(ほるぷ出版HPより)

みずをくむプリンセス


書名 / とびたて!みんなのドラゴン : 難病ALSの先生と日明小合唱部の冒険

出版社
岩崎書店
著者オザワ部長 著
定価1,650円(税込)

 内気で、人前で話すことができない小6の女の子、マナミ。自分を変えようと、思い切って小学校でたったひとつの部活動、合唱部に飛び込む。新たに顧問になったのは、笑顔が素敵な竹永先生。でも、先生はだんだん体が動かなくなっていく難病「ALS」をわずらっていた……。先生は病気と闘い、マナミは自分自身の弱さと向き合い、個性的な仲間たちと一緒に合唱曲《僕のドラゴン》をつくり上げていく。目指すは、合唱コンクールの全国大会金賞! 果たして、マナミたちが心の中で育てた「みんなのドラゴン」はステージで羽ばたくことができるか? 福岡県の北九州市立日明小学校で実際にあった「1年間の冒険」をいきいきと描く感動ノンフィクション。

(岩崎書店HPより)

どこからきたの?おべんとう


第71回 課題図書〈中学校の部〉

書名 / わたしは食べるのが下手

出版社
小峰書店
著者天川栄人 著
定価1,760円(税込)

 会食恐怖症と摂食障害――。

人と食事をするのが苦手な葵と、過食嘔吐を繰り返す咲子。ふたりの少女がたどりついた”わたしたち”なりの食との正しい付き合い方とは。

わたしたちが望む給食って、いったいなんだろう?

(小峰書店HPより)


わたしたちのカメムシずかん:やっかいものが宝ものになった話

書名 / スラムに水は流れない

出版社
あすなろ書房
著者ヴァルシャ・バジャージ 著  村上利佳 訳
定価1,760円(税込)

 そもそもの問題は、水がたりないことだった。

インド有数の大都会ムンバイ。12歳のミンニと15歳の兄サンジャイが暮らすスラムには、ムンバイの人口の40パーセントが住んでいるにも関わらず、水は市全体の5 パーセントしか供給されていない。水不足がきびしくなる三月のある夜、サンジャイが「水マフィア」を目撃してしまい……。家族の絆、友情、そしてインドの「今」を描く、勇気と成長の物語。

(あすなろ書房の作品紹介から)

ゆりの木荘の子どもたち



書名 /鳥居きみ子 : 家族とフィールドドワークを進めた人類学者

出版社
くもん出版
著者竹内紘子 著
定価1,540円(税込)

 人類学者・鳥居きみ子をはじめて伝える力作

鳥居きみ子の夫は、「知の巨人」ともいわれ、明治から昭和時代にかけて活躍した人類学者、鳥居龍蔵です。彼の生涯や研究業績を紹介した本はたくさんありますが、きみ子のことはこれまで紹介されたことがほとんどありません。じつは、「家族とともに調査・研究する」という形で、女性の活躍が厳しい時代を生き抜いた先駆的な研究者なのです。人類学のなかでも、昔から伝わる生活・風習・伝説・歌などを調べる民族学を切り開きました。その生涯をはじめて伝える一冊です。

(くもん出版HPより)

ぼくのあいぼうはカモノハシ


第71回 課題図書〈高等学校の部〉

書名 / 銀河の図書室

出版社
実業之日本社
著者名取佐和子 著
定価1,870円(税込)

 「ほんとうの幸い」って、何だろう?

瑞々しく、愛おしく、胸に響く傑作青春小説!

県立野亜高校の図書室で活動する「イーハトー部」は、宮沢賢治を研究する弱小同好会だ。部長だった風見先輩は、なぜ突然学校から消えてしまったのか。高校生たちは、賢治が残した言葉や詩、そして未完の傑作『銀河鉄道の夜』をひもときながら、先輩の謎を追い、やがてそれぞれの「ほんとう」と直面する。今を生きる高校生たちの青春と、宮沢賢治の言葉が深く共鳴する感動長編。


(実業之日本社HPより)

エカシの森と子馬のポンコ


書名 / 夜の日記

出版社
作品社
著者ヴィーラ・ヒラナンダニ 著  山田文 訳  金原瑞人 選
定価2,420円(税込)

 ニューベリー賞オナー賞受賞作!

イギリスからの独立とともに、ふたつに分かれてしまった祖国。ちがう宗教を信じる者たちが、互いを憎みあい、傷つけあっていく。少女とその家族は安全を求めて、長い旅に出た。自分の思いをことばにできない少女は亡き母にあてて、揺れる心を日記につづる。

(作品社HPより)

サンドイッチクラブ


書名 / 「コーダ」のぼくが見る世界 : 聴こえない親のもとに生まれて

出版社
紀伊國屋書店
著者五十嵐 大 著
定価1,760円(税込)

 もし、親の耳が聴こえたら――なんて、想像もつかなかった。


ときに手話を母語とし、ときにヤングケアラーとみなされて、コーダは、ろう者とも聴者(ちょうしゃ)とも違うアイデンティティをもち、複雑な心を抱えて揺れ動く。

日々の通訳、聴こえない親とのコミュニケーション、母語としての手話、手話歌や「感動ポルノ」との付き合い方、マイノリティとして生きること。作家である著者が、幼少期の葛藤や自身のなかにある偏見と向き合いながら、コーダの目で見た世界を綴る。


2024年9月公開映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」原作者の最新エッセイ集。


※コーダとは、Children of Deaf Adultsの略(CODA)で、聴こえない/聴こえにくい親のもとで育つ、聴こえる子どものこと。

「聴こえない親を持ったことで、たしかに必要以上の苦労をする可能性は否めない。けれど、過去を振り返ったとき、そこにネガティブな想い出しかないのかというと、そんなことはない。聴こえない親と過ごした時間のなかには、幸せな瞬間がたくさんある。そこは“ふつう”の子どもたちと同じなのだ。」(本書より)

(紀伊國屋書店HPより)

おいで、アラスカ!